カンナは作品を削る時にグラインダーや棒やすりで手入れをしながら使うと切れ味もよく作業もはかどります。画像の右は新しく作ったカンナ、左は手入れをしながら1年程使い続けたものです。こんなに痩せてしまいましたが、こんな細いカンナも作業によっては使いやすいです。ですが、新しい研ぎ立てのカンナの切れ味を知ってしまうと、もう作業の進み方が全く違って、すいすい〜と気持ちよくて楽しいですよ。
では、そのカンナの作り方、そんなに難しくはありません。まっすぐの板金を準備したらマジックでカンナの形を描きます。両方に刃を作るのですが、表と裏で丸い刃と四角い刃に使い分けると良いです。
グラインダーでマジックの部分を削り出しました。こちらは丸い刃です。3mm位周りを斜めに刃になる部分を削りだします。
万力に挟んで、金槌で叩きます。ガンガンガンと3回程叩いて90度位に曲げます。使いやすいように刃が互い違いになるようにします。
棒やすりを使いさらに刃を仕上げていきます。普段も刃が滑らかになってきたら棒やすりを使ってお手入れをおススメします。斜めに平行移動させて研いでいきます。これには慣れも必要です。
さらに裏側のバリも取り除きます。バリがあるとあまり使いやすくないです。
できあがり!
最後にテープなどを巻いておくと削り中に安定感がでて指が痛くなりにくいです。
初めのうちは1本あれば良いですが、刃の形を変えたものが3本位あると便利です。研ぎ立ての刃の気持ちよさを知ってしまったら、もう後には戻れませんよ〜!刃の研ぎ方はいつでもアドバイス致します。